› ☆近建築設計室の 『Etc』 › 街並探訪 › 遠州横須賀-3

2008年10月28日

遠州横須賀-3

■『井戸』 掛川市(旧大須賀町)

遠州横須賀-3

遠州横須賀-3

思わず立ち止まってしまいました。
というか、おばさん達が何か立ち止まって見ていたので、自分も立ち止まってしまったわけでありまして…。

案内の立ち札も掛かっており、以前からこの様にオープンにされていた様子です。
普通は気づかずに通り過ぎてしまう様なスポットで、自分はまったく知りませんでした。

おそらくこの街にはこの様な井戸がたくさんあったことでしょうし、まだ現存しているものがたくさんあるのかもしれません。

時代を超えて井戸端会議の話し声が聞こえてくる様なそんな気がする場所でした。

この奥には、古くから共同使用のつるべ井戸があり、清潔にして美しい水が豊富に湧いておりました。
ここは井戸に通じる道として 『井戸道』 と呼ばれてきました。
家と家に挟まれたこの小さな空間は、昔から大人たちの井戸端会議の話し声が絶えずまた子供たちが独楽を廻したり、竹馬をするなど、遊びの格好の場所となりました。

『横須賀の街並みを考える会』 十六軒町


※ 『井戸』 の詳細はこちら ⇒ 井戸と風俗

~井戸は、戸別に置かれる場合もあるが、高価であるため、集落の中では数戸単位で設置されることが多い。この場合、生活の一部である井戸端は格好の会話の場所となった。また、井戸には水を汲み出して行う大規模な清掃が必要であり、これを井戸替え、井戸浚え(いどさらえ)、晒井戸(さらしいど)などと呼ぶ。井戸替えも専門の業者が行う他、使用者が共同で当たり地域における夏の年中行事として行なわれる。

水は生活にとって欠かせないものであり、それを汲み上げる井戸は重要視された。日本においては井戸神として弥都波能売神(みづはのめのかみ、水神)などが祀られた。井戸の中に鯉などが放たれていることもある。魚が棲めるということは水が清いということである。この魚を井戸神とみなす地方もあり、井戸の魚はとってはいけないとされる。イモリも井戸を守る「井守」から来ているという説がある。禁忌も多くあり、例えばむやみに井戸を覗き込んではいけないとされた。

その一方で、地下の黄泉に繋がる異界への入り口とも考えられていた。幽霊が出るなどはその一例である。また平安時代に小野篁が井戸を通って地獄に通ったとされる伝説も有名。最近では鈴木光司によるホラー小説『リング』があり、井戸が作品のキーポイントとなっている。

「井戸に毒を入れた」という表現・流言があるように電気・ガスなどがない時代においてライフラインの根幹を破壊する行為の象徴として井戸は位置づけられている。~


(20081026旅)


タグ :街並

同じカテゴリー(街並探訪)の記事
那智の滝
那智の滝(2010-05-06 22:13)

三熊野神社大祭
三熊野神社大祭(2010-04-13 15:05)

タチジャミ
タチジャミ(2010-04-10 17:26)

ミーフガー
ミーフガー(2010-04-10 16:54)

畳石
畳石(2010-04-06 00:08)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
遠州横須賀-3
    コメント(0)